君はきっと知らないだろう。



僕が君のことを見ていたことなんて。

きっと。





君は知らない。



君にとって僕は何億人中の一人でしかないのだから。

流れるように過ぎ去る多くいる中の目にも止まることのできないたった一人。



そう、それが僕にとってのたった一人であったとしても。