それを聞いて、たーくんは、頭を抱えた。

私は怒らせて見たかっただけなのに。

怒らないで、泣いちゃった?

たーくんは、泣いてた訳じゃなかった。

しばらくして、顔をあげると、その顔は笑っていた。

あまりのショックにおかしくなったん?
そんな風に思った。


「それやったら、お腹の子のオトンにオレが立候補する。

美悠、結婚しよう。

美悠の産む子は、大事なオレの子や。それで、ええやん」


産むのは、あの時のたーくんの言葉で
決めていたんやと思う。

ただ、色んなこと、考えて踏ん切りつかなかっただけ。


オカンには、なんて言うたらいいんやろ・・・・・。