もしかしたら、サクラに相談する前に私の気持ちは決まっていたのかも、しれへん。

「産もう」って。

たーくんと知り合ったのは、1年前。
その時は、まさかこんな関係になるなんて、思わなかった。


パパとママはいつも忙しい。

だから、小さい頃から、甘えないようにしてきた。

小学六年生の時に弟が出来て、次の年に妹が産まれた。


ますます、私は甘えるのが下手になった。


ママは言う。
「美悠が、いてくれるから、安心
ありがとう。とっても助かるワ」

私は、嬉しくなる。

もっと、もっとママに楽させてあげたいと思う。

だけど、ホントは時折無性に寂しくなる。