「……い、いいい、いえ、大丈夫です、麗さん」
「遠慮すんなよ、愛」
私が遠まわしに言うも、それをプラスに捉えてしまう麗さんが心底恨めしい。あ、違った羨ましい。
「行こうか、愛」
「……はい」
テンションだだ落ちの私にお姉さんは気付くことなく、ご機嫌に扉を開けた。
そこに正座しているのは秋人。
何故、正座している。
「姉貴っ」
「……何?」
正座する秋人を見下ろす麗さん。
なんか、後ろから見てると女王様と下僕なんですが。
「愛ちゃん、俺達が送るから今日は返して!」
「はあ?愛が私と帰りたいって言ってんだよ」
…言ってません。
「でも、それでも、愛ちゃん、今日転校初日だから!
だから、明日以降ならいいから」
「…ちっ。しゃあねえな」
ああ、もう会話文だけ見るとどっちが女だかわからない。
わかっていると思うけど、口が悪い方がお姉さんです。
「遠慮すんなよ、愛」
私が遠まわしに言うも、それをプラスに捉えてしまう麗さんが心底恨めしい。あ、違った羨ましい。
「行こうか、愛」
「……はい」
テンションだだ落ちの私にお姉さんは気付くことなく、ご機嫌に扉を開けた。
そこに正座しているのは秋人。
何故、正座している。
「姉貴っ」
「……何?」
正座する秋人を見下ろす麗さん。
なんか、後ろから見てると女王様と下僕なんですが。
「愛ちゃん、俺達が送るから今日は返して!」
「はあ?愛が私と帰りたいって言ってんだよ」
…言ってません。
「でも、それでも、愛ちゃん、今日転校初日だから!
だから、明日以降ならいいから」
「…ちっ。しゃあねえな」
ああ、もう会話文だけ見るとどっちが女だかわからない。
わかっていると思うけど、口が悪い方がお姉さんです。