転校して…なんか、自分の運命が大きく変わってしまった。
大袈裟かもしれないけど、私にはそう感じる。

秋人との期間限定の交際。
シゲからの告白。


「何でこうなっちゃったんだろ…」


この一週間を思い出して、そんな言葉がついて出る。
独白したのに、それは聞こえていたみたいで。


「何が?」


そう、後ろから声がしてびくっとしながら振り向く。
おっはよーって言いながら、笑顔でひらひらと手を振る秋人がそこにいた。


「おはよ」

「うん。で、何がこうなっちゃったの?何かあった?」

「あ。そんな事言ってた?私」


咄嗟に誤魔化すけど、秋人を誤魔化せるとは到底思えない。


「うん、言ってた。あ、くまがある。
眠れなかったの?」

「折角、勉強してたからさ、教えてもらったとこ復習してたんだ。
したら、いつの間にか時間経っててね」


あはは~なんて頭をかいてみる。