季節が過ぎるのはあっというまで、もうすぐ冬休み。






冷たい風が吹く中、ただいま帰宅中。






「あー、あとちょっとで冬休みだねー♪」






「ねー!私やりたいこといっぱいあるなぁ」






「あ!聖華はアレでしょ!」






私がそう言うと「ん?」と首をかしげた聖華に、小さく耳打ちをした。






「佐々木くんとデート!」






とね……♪






私はそれでなんとなく勝った気でいたから、うふふん♪気分でいたんだけど……。






「あぁー!!そうだ!それだよ!」





「へ……?」





なにかを思いついたような聖華に、内容を聞かずとも負けた気がしたのでした。