急いで階段を降りると、玄関で先にお母

さんがいた。

「ふふッ♡慌てちゃって♡」

「そんな事ないもん‼」

ふいに泣きそうになってきて少し拗ねた

ように答えながら新しいローファーを

履いた。

「…じゃぁお母さん、行ってきます‼」

「行ってらっしゃい。」

少し涙目でお母さんは言った。

そんなお母さんを見てまた泣きそうに

なったけど、笑顔で玄関をでた。

お母さん、私頑張るよ。

強い気持ちで私は歩きだした。