そう言って二人で微笑んだ。

明日からこうやってお母さんと過ごせな

いんだよね。改めて実感したよ。

そうしてお母さんと今日までの思い出を

話しながら朝食を食べた。

「ご馳走様でしたッ♡」

「はぁい。おいしかった⁇」

「もちろんッ!」

「ふふッ!そりゃよかったわ♡

あら、そろそろ準備しなきゃいけない

んじゃないの⁇」

「あ!ほんとだ!」

楽しい時間はあっと言う間に過ぎて行く

。もう後30分もしたら、しばらくこの

家ともさよならなんだ。そう思いながら

自分の部屋に行って鞄を用意して、いつ

もより気合いの入ったメイクをして、

ふんわりと髪を巻いた。一生に一度の

高校の入学式だもの!気合い入れなきゃ

ね!

よ~し……準備完了!

「華凛ちゃん!もうそろそろ時間よ!」

「あ、はぁい!今行く!」