それから数日が過ぎた。 左之の部屋で看病を受けている薫は、着々と治っていた。 平「よっ、薫。左之さんには何もされてねぇか?」 左「おぃ平助、俺はまだ手なんか出してねぇぞ!!」 土「ほらな、"まだ"だろ?」 薫「あ、土方さん!!」 ある日、平助は土方と一緒に薫の様子を見に来た。 土方と薫が顔を合わせるのは、左之の部屋に薫が移ってから初めてだった。 左「何だよ土方さん、俺は手なんか出さねぇよ!!」 土「そうか。なら、もし手を出したら切腹でもするか?」