薫が不思議そうな顔をすると、左之はふっと笑った。


左「まだ熱があるから、もう少し寝てろ。」


薫「うん…おやすみなさい、左之さん。」


左「あぁ、おやすみ。」





その後、薫が眠りについた頃に平助がやって来た。


平助は、土方に左之の見張りを頼まれたことを伝えると、左之は苦笑した。





左「俺、手は出さないって土方さんに言ったんだが………」


平「土方さん曰く、治ったら絶対に手を出すから見張っとけって。」


左「ったく、疑い深い人だなぁ………」





左之は頭を掻きながら立ち上がり部屋から出ていった。