土方はその後、平助に左之の見張りを頼んだ。


平助は快く引き受けて、直ぐに左之の部屋に行った。


そして、土方はようやく一時の休息を取るのだった。





所替わって左之の部屋。


左之が引いた布団の上に、薫は座っていた。


実はさっき、左之が廊下を歩いている時に薫が目を覚ましたのだ。





薫「左之さん、ここは何処?」


左「ここは俺の部屋だ。土方さんに代わって俺が看病することになったんだ。」


薫「ふーん。」





薫が相槌を打っていると、左之は薫に近付いた。


そして薫を横にして、頭を撫でた。