そして、少女は命の恩人であるこの夫婦と共に生活を始めた。


ところで、廉と侠の家は優秀な間者を育てる家であった。


侠「ねぇ、廉。郁ちゃんをあの任務に行かせる間者に仕立て上げろって、命令が。」


廉「………仕方無い。 の許可が貰えたら命令に従おう。」





それから10年が経った。


廉と侠に育てられた郁は、とうとう間者として京に行くことになった。


侠「気を付けて頑張るんだよ。」


廉「もしも、追われる身になってしまったら、その短刀を使うんだよ。」


郁「はい、頑張ってきます。じゃあ、行ってきます!!」