すると、手の甲を猫に引っ掻かれた土方は刀を抜いて、薫に向けた。 土「薫、その猫を今すぐ屯所から出せ。」 薫「え、飼いたいから嫌。」 薫は、即答して猫を抱き締めた。 すると、土方の刀を持つ手が震えた。 土「んな狂暴な猫、屯所で飼ったら色々と危ねぇだろうが!!」 薫「えー、そんなの私が面倒見るから大丈夫だし。」 尚も食い下がろうとする薫に、土方は手で追い払うような動作をした。 土「駄目だ、駄目。とっとと捨ててこい!!そいつと一緒に部屋に入るんじゃねぇぞ。」 薫「えー、そんなぁ………」