薫は子猫を腕に抱え込むと、部屋に戻ろうと身体の向きを変えた。 すると廊下に、腕を組んだ土方が薫の事を睨んで立っていた。 土「勝手に外に出てんじゃねぇ。てめぇは斬られたいのか?」 薫「ご、ごめんなさい………」 薫が静かに謝って部屋に戻ろうとすると、土方が止めた。 土「そんな濡れてんのに部屋に入ろうとするな。手拭いを持ってきてやる。」 薫「はーい。」 呑気に返事をした薫は、土方が戻ってくるのを庭で待つことになった。 これが、後にとんでもない事を引き起こすなんて知らずに一一一一一