薫が顔を押さえて俯かせると、山南は笑みを溢した。


山「えぇ。ですが、そこが良い所だと思いますよ。」





それでも頭を上げない薫を見て、山南は薫の頭を数回撫でた。


するとその時、入口の戸が荒々しく開けられた。





一一一一一すぱーんっ


近「山南君、布団をすぐに2組広間に敷いてくれ!!」


山「一一一っ!!?分かりました!!!!薫君、すみませんが手伝って下さい。」


薫「はい!!」





薫は、近藤と山南のただならぬ緊迫した声を聞いて、直ぐに頷いた。


そして山南と薫は、2組の布団を広間に運んだ。