時同じくして、ここは新選組屯所の土方の部屋。


土方によって布団に寝かされていた薫が目を覚ました。





薫「んっ………あれ、ここ……………」





目を覚ました薫は、自分が土方の部屋にいることは直ぐに分かった。


しかし部屋は暗く、外にも人の気配がない。


薫は立ち上がると、襖を一気に開けた。





一一一一一がらがら


薫「誰も………居ない……………」





そこでやっと、薫は不安を感じ始めた。


どうして誰も居ないのか。


その答えを考えると、出てくるのは不安な考えだけだった。