郁「何を意味の分からないことを言ってんだ。殺せ………殺せよ、土方!!」





一一一一一ぐいっ


一一一一一ぎゅっ





郁が叫んだ瞬間、土方は郁を自分の腕の中に閉じ込めた。


その時、郁には自身に起こっていることを理解出来ないでいた。





土「今、俺の腕の中にいるのは長州の間者として入ってきた女じゃねぇ。」


郁「何を………!!」


土「今、俺が抱き締めているのは………一生手放さねぇって決めた、たった1人の女だ。」





土方が静かに…でもはっきりと口にしたその言葉を聞いた郁は、はっと息をのんだ。