その山南の言葉に、その場に居る薫以外の全員が納得した。


薫は知らないが"芹沢さん"元い、芹沢鴨は新選組がまだ壬生浪士組だった頃に局長だった人だ。


そして、芹沢の金品無心が酷かったことは、今でさえも隊士の大半が知っていた。





土「成る程な………助かった。」


山「いえ、力になれたのであれば良かったです。」





そう言った山南は、仕事があると言って土方の部屋から出ていった。


すると、それに続くように他の人達も土方の部屋から出ていった。





そして部屋に薫と土方だけとなった時、薫は不意に足元に温もりを感じた。


猫「にゃあ!!」


薫「あ、猫ちゃ一一一っくしゅん。」


土「……………風邪、だな。」