なんと、旅人とは記憶を失った郁だった。
一一一一一ちゃきっ
土「おい、餓鬼。つまらねぇ嘘言ってんじゃねぇよ。」
土方は、刀を抜くと郁に突き付けた。
すると郁は、涙目で土方を睨み付けた。
郁「本当だよ………自分の名前も出身も、もう何も分かんないよ……………」
そして、郁は頭を抱えて静かに泣き出した。
?「あぁあ、土方さんが泣かせちゃった。」
郁が泣き出し、土方が驚いている時、部屋の戸の方から新しい声が聞こえてきた。
土「総司!!いつからいたんだよ。」
総「えーっと、その子がよく分かんないこと言ってるくらい?」
土「………最初の方じゃねぇか。」

