出てきた人影にぶつかった薫が尻餅をつくと、頭上から苛々している声が聞こえた。
薫が顔を上げると、そこには1人の浪士が立っていた。
薫「………ごめんなさい。」
浪「あ゙ぁ?聞こえねぇよ糞餓鬼!!」
薫は謝るが、浪士は顔をしかめて近付いてきた。
浪士が薫に近付く度に増していく、刺激的な匂い。
どうやら、浪士は昼間から酒を飲んでいたようだ。
酔っ払っている浪士は、尚も薫に突っ掛かろうとした。
しかしその時、近くの店の主人らしき人が、薫と浪士の間に割って入った。
主「まぁまぁ、お侍様。相手はまだ小さな子供ではありませんか。」
浪「あ゙ぁ?何だよてめぇ!!」

