True〜新選組と消えた記憶〜





土方が平助の言葉を遮ったことに、その場にいる土方以外の人は驚いた。


土方の場合、僅かでも可能性のあることは全て疑ってきた。


そんな土方が捨てきれない可能性をあっさり否定したのだ。





土方はあの時、どうして自分が平助の言葉を遮ったのか、分からなかった。


しかし今、左之からの質問の答えを探した時に、1つの答えに辿り着いた。





土「俺は……………惚れているのか?」


左「ふぅっ、やっと自覚したか。ったく、土方さんは本当に仕事以外に鈍感なんだからよ………」





左之は、土方の呟きを聞くと大きな溜め息を吐いた。