True〜新選組と消えた記憶〜





総「えぇ、さっきの話。僕は、薫ちゃんはここにいて良いと思うけど………」


土「でもな、あいつが居ると面倒なことになるかも知れねぇ。」


薫(……………え、)





薫はこの時、自分の耳を疑った。


土方が自分のことを"面倒"と言ったのだ。





その瞬間、薫は周りの音が聴こえなくなっていた。


総「まぁ………新選組は女人禁制だけど。薫ちゃん、男装してるよ?」


土「それでも、もし見付かったらって時のことを考えて言ってんだよ。」





勿論のことだが、この2人の会話を薫が知るわけがない。


薫は、自分が邪魔者なのだと思ってしまったのだ。