True〜新選組と消えた記憶〜





そうこうして、何とか土方を押さえた左之と新八は溜め息を吐いた。


そして、部屋に入って発句が書かれた紙を見た土方を再び押さえたのは言うまでもない。





それから半刻後。


結局、土方に説教を受けた薫は拗ねていた。


薫「良い子で待ってたのに………」


土「どこがだよ。あんだけ色々とし一一一
猫「ふしゃぁっ!!」


土「何安い威嚇してんだよ、あ゙ぁ?」





隠していた発句集を猫に見付けられていた挙げ句、部屋の中を見た総司に散々からかわれて、土方は苛々していた。


そして、とうとう猫に対して説教をしてしまいそうな勢いに気付いた左之は、土方に酒を差し出した。