薫は、驚いて顔を上げた。


するとそこには、山崎から報告を受けて、薫の帰りを待っていた土方が立っていた。


土方は薫に近付くと、薫を担ぎ上げて自室へ戻った。





一一一一一がらがらがら


薫「きゃっ!!」





部屋に着くと、土方は薫を布団の上に落とした。


そして、腕を組んで薫を上から睨み付けた。





土「どうして勝手に屯所の外に出た。庭しか許可は出していないが?」


薫「ご………ごめんなさい。」


土「他の奴が何と言おうと、俺はお前のことを完全に信用した訳じゃねぇ。今、てめぇのことを斬ったって構わねぇんだよ。」