家を出ていったあとに俺は自然とため息が出た。 「めんどくさ」 「木島さん、特に思ってないと思うよ」 「は?」 「ほんとに忘れ物のこと考えてたんだと思う」 「まじで言ってんの?」 「朝、遥翔さんと少しだけでも近づけた気がするって嬉しそうに話してたし」 「ふーん」 だから何。 ほんとはどうかなんてわからない。 とか、思ってる俺はひねくれもの。 「早く着替えて迎えに行こう」 「そうだな」 まぁ、いいや。 奏響が一緒にいるなら構わない。