いいじゃない。 好きなら好きで。 もう、ふられたんでしょ? なのに、嫌われたくなくて引かれたくなくて一生懸命正解を探そうとしている。 そんな正解どこにも見当たらなくて。 「もう、吹っ切れました」 そう、嘘をついた。 それに対して相沢さんはまだまっすぐにあたしを見ていた。 「わかった。 なら、友だちとして俺のこと待ってて」 「…」 「必ず戻ってくるから。 そしたら友だちとしてご飯でも食べに行こう」 友だちとして……。 これはきっと、間違ってなかった選択。 そう言い聞かせて頷いた。