ネコがくれたモノ。




「どっちやんだよ」


とかいいつつも、その日はオールで一睡もせずに話しまくった。


たぶん、今まででいちばん話したんじゃないかってくらい。


「んじゃおやすみ」


「うん、おやすみ」


家まで送ってその帰りに遥翔の家に寄る。


「なに、その寝不足気味な顔」


「麻陽に付き合ってた」


「で、今送ってきたのか」


「うん」


「そっか」


「告白した。振られたしすごくスッキリした」


だけど。


俺の中でなんとなく思ってた。


もう、麻陽より好きになる人はいないだろうって。


「スッキリしたなら良かったんじゃん?」


「うん。だから寝かせて」