俺と麻陽は同じ高校に偶然入った。 ほんとに、偶然。 「もう、これで幼なじみ決定じゃんね」 「ほんとだね、嫌だな、麻陽なんて」 「うっわ! なんかさ遥翔で緩和されてたけど相当さ、奏響も毒吐いてくるよね」 帰り道、たまに会うと電車に乗って一緒に帰った。 昔の話だったり、 今の話だったり、 麻陽の恋バナだったり。 それはいろいろとあった。 思い出せないくらい、たくさん。 「けどまぁ、奏響が幼なじみであたしは嬉しいけどね」 そう笑った笑顔も、たくさん。