「うん、そうだよ。 相性の相に簡単な沢、奏でるに響くって書いて奏響」 「素敵な名前…」 「名前、教えてよ」 「木島 励(きじま れい)って言います」 「えっ…れい?」 「励ますって書いてれい…です。 この、レイと同じ名前の」 「すごい!すごい偶然だよ!」 嬉しそうに相沢さんはレイを見た。 「あはは、すげえ」 レイを抱き上げてあたしに向かせる。 「だから気に入ったのかも!」 その嬉しそうな顔は小さな子供みたいでキラキラしていた。