「サッカー楽しい?」 「楽しいよ」 そう言った麻陽はほんとに楽しそうに笑ってて。 サッカーのために中学が変わっても仕方ないのかなと思った。 「よし!打ち上げ行きますか!」 立ち上がって麻陽は教室から出ていく。 俺たちはただその後ろ姿を見ていた。 「卒業式だるすぎ! ちょっと打ち上げ行く前にサッカーしてこうぜ」 「…うん、いいよ」 俺たちもそのあとを追うように教室を出ていった。