「あ、ネコ見に来る?」 「いいんですか?!」 とは言ったものの。 相手は全く知らない男の人。 でも、なんとなくあたしは平気な気がした。 たぶんもう、 あたしはこの人の良さに惹かれている部分があったのかもしれない。 「うん、おいでよ! ここら家、すぐなんだ」 「それじゃあ…」 そう言うと彼は歩き出した。