どうやって向かったかなんて覚えていない。 無心だった。 インターホンを押すと前に会ったお母さんが出てきた。 「あれ!お友だちさん!」 「こんにちは」 「こんにちは」 「木島さんいますか?」 「ごめんね、今、いないのよ。 部屋で待ってたらどうかしら?」 「いや、また来ます」 「そんな!入りなさい」 俺は腕を掴まれて家に入った。 リビングに案内されて椅子に座る。 綺麗な家だと思った。