首を横に振ってあいつは俺からゆっくり離れていく。 「行かないで」 『お願いだから、生きて』 そう言って消えていった。 俺はただ呆然と座り込む。 幻覚? そうじゃなきゃありえないよな。 「…」 ベッドから降りて、キッチンに行き水をコップに入れて一気に飲む。 何も決心つかない。 忘れようとしたはずなのに、夢のように幻覚のように出てきたあいつ。 謝りたいし前のように話したいのに何も行動に移せない。 なにもかもが中途半端。 こんな俺だから、大切な人もなくしてしまうんだろうな。