「ちょっと、そこの可愛い子」
「・・・」
歩き出して数分。
明らかに酔っぱらっている男が私の声をかけてきた。
私は聞こえなかったふりをして通り過ぎる。
「待ってって、ちょっとそこで一杯飲んでいかない?」
?!無視して行こうとするのに、男は私の腕を掴んだ。
「離してください!」
私はその手を振りほどこうと必死。
酔っぱらいのくせに、力は強い。
「一杯だけでいいからさ」
もう!しつこい!
「離してってば!」
私たちを見ている通行人たちは、好奇の眼差しで見てるだけ。
…誰も、助けてなんてくれない。
・・・こんな事になるなら、三谷先輩に送ってもらえばよかった。
「ほら、行こう」
「イヤです!」
「嫌がってんだから、離せ!」
誰も助けてくれないと思っていたのに、
誰かが私の前に立ちはだかり、男の腕を捻り上げた。
「イテテテ!・・・わかったよ」
男は渋々どこかに消えて行った。
「すみません、たすかりました」
私は深々と頭を下げる。
「・・・」
恩人は、黙ったままだった。
「・・・」
歩き出して数分。
明らかに酔っぱらっている男が私の声をかけてきた。
私は聞こえなかったふりをして通り過ぎる。
「待ってって、ちょっとそこで一杯飲んでいかない?」
?!無視して行こうとするのに、男は私の腕を掴んだ。
「離してください!」
私はその手を振りほどこうと必死。
酔っぱらいのくせに、力は強い。
「一杯だけでいいからさ」
もう!しつこい!
「離してってば!」
私たちを見ている通行人たちは、好奇の眼差しで見てるだけ。
…誰も、助けてなんてくれない。
・・・こんな事になるなら、三谷先輩に送ってもらえばよかった。
「ほら、行こう」
「イヤです!」
「嫌がってんだから、離せ!」
誰も助けてくれないと思っていたのに、
誰かが私の前に立ちはだかり、男の腕を捻り上げた。
「イテテテ!・・・わかったよ」
男は渋々どこかに消えて行った。
「すみません、たすかりました」
私は深々と頭を下げる。
「・・・」
恩人は、黙ったままだった。

