・・・その晩は、ソファーの上で、朝を迎えた。
私はいつの間にか眠っていたけど、
篠田部長は、一晩中起きていたようだった。
「篠田部長、…寝てないんですか?」
「…寝たよ」
…嘘ばっかり。・・・目の下には、うっすらとクマが出来ていた。
「…私のせい、ですよね」
そう言って困ったように笑う。
「…バカ、美穂は何も悪くない。
オレが勝手に起きてただけだ」
「…ほら、やっぱり起きてたんだ」
私の言葉に、ハッとした。
「…ったく、オレを試したな?」
「…だって、本当の事を言わないから。
今日も、仕事なのに、大丈夫ですか?」
「…大丈夫に決まってるだろ?
でもスーツは着替えていかないといけないな。
同じ服は着れないだろ?・・・美穂の支度が出来たら、
オレの家に行こう」
「私、一人でも出社できます」
「・・・ウソつけ」
「・・・」
その言葉に返す言葉はない。
・・・もしかしたら、三浦さんと会うかもしれない。
いや、あのケガだと、休むかもしれないが。
私はいつの間にか眠っていたけど、
篠田部長は、一晩中起きていたようだった。
「篠田部長、…寝てないんですか?」
「…寝たよ」
…嘘ばっかり。・・・目の下には、うっすらとクマが出来ていた。
「…私のせい、ですよね」
そう言って困ったように笑う。
「…バカ、美穂は何も悪くない。
オレが勝手に起きてただけだ」
「…ほら、やっぱり起きてたんだ」
私の言葉に、ハッとした。
「…ったく、オレを試したな?」
「…だって、本当の事を言わないから。
今日も、仕事なのに、大丈夫ですか?」
「…大丈夫に決まってるだろ?
でもスーツは着替えていかないといけないな。
同じ服は着れないだろ?・・・美穂の支度が出来たら、
オレの家に行こう」
「私、一人でも出社できます」
「・・・ウソつけ」
「・・・」
その言葉に返す言葉はない。
・・・もしかしたら、三浦さんと会うかもしれない。
いや、あのケガだと、休むかもしれないが。