封船屋

「あ!!!私プリン買ったんですけど、良ければ食べませんか?」


袋を掲げて、今しがた買ってきたプリンを見せた。

「それじゃあ、お茶にしましょう。ちょっと待っててね。今入れてくるわね。」

椅子から立ち上がると、二階の住居と繋がる階段の下にある小さなキッチンに向かっていった。

二つキッチンがあると、前に言っていた。良く紅茶を飲んでいたから、このために二つ作っただろう。


そのすぐ横には例の赤い部屋がある。あれから一月ほど経つが、一度も見ていない。
ふうさんも、封船の話はしなかった。