恋が運ばれて

「半分遊び人だったあなたの言葉とはとても思えないわ。お母様も驚かれているのではないかしら?」

「お袋は取締役だ。会ってもらいたい。見た目にだまされるなよ。品の良さそうな和服女の中身はキャリアウーマンの塊だ。会って驚いてからじゃ遅いよ。ここは何から何までお袋が取り仕切ってできた島だ。俺は遊びは親父から、仕事の手腕はお袋から受け継いだ。君もお袋にそっくりだ。ビジネスで成功した女は強いからな。俺の人生の先が見えてくるよ。」

「ええ、でも愛人だけは許しませんから。そこのところはお母様によく教えて頂かないとね。」

「紗由、俺が愛せるのは君だけだ。」

「信じるわ。何だか猛烈に仕事をしたいの。」

「これからは仕事も楽しんでやればいい。俺と意見の対立があるかもしれない。」

「もちろんよ。その場合、お母様を味方にさせてもらうわ。」

「先行きとんでもないことになりそうだ。俺たちの子供が女の子だったら、悲惨だ。」

「あら、どうして?」

「どうもこうもない。女3代を敵に回したくないだけだ。」

「女のリゾートね、ここは。」

「そのフレーズ、使える。」