「…中岡さん、誰かに送らないと」
暁美が真っ青な顔で、
声を絞り出すように叶に囁いた。
もはや、叶は声もあげないまま、
恐怖心に支配されている。
「…は、はい…」
叶がそのメールをコピーして、
誰かに送った。
数秒後に、
全員が恐怖した雰囲気の中で、
♫ピロロンピロロン♫
可愛らしい、流行りの曲が鳴った。
クラスでは
目立たない組に入る叶が送ったのは、
叶と仲の良い、
あまり目立たない組の一人、
瀬田 皆子(セタ ミナコ)だった。
皆子は恐れおののきながら、
誰かにメールを送信した。
シニガミによるチェーンメールが、
今日もつながっていく。
死へのカウントダウン。
_____スタート。



