それでも好きだから。





休み時間になると
同じクラスの子はもちろん、
他のクラスの子まで
原谷くんを見に来ていた。


そして、黄色い歓声を上げる。
あたしは、千夏の席に避難。



「はあ~…」

「大丈夫だって~」

「でも、怖いよ…?」

「杏奈は可愛いから大丈夫!」



そ、そう言うわけじゃないよ…。
しかも可愛くないし…。



「俺あいつ知ってるー」

「え、なんで?」

「中学の時サッカーで活躍してたよ」


な、なんかあたしの周りの男の子は
サッカーをやる子が多いな~…


「じゃあ拓弥くん知り合い?」

「まぁ顔も知ってるし話したことあるけど…」

「じゃあ話しかけてきなよ!」