それでも好きだから。




「うぎゃっ…」

「うっわ、変な声~」



笑いながら小走りする拓弥くん。
肩を組まれたままだから
あたしも小走りする。



「ちょ、拓弥くん…っ」

「いいのいいの、見てて」



得意げな顔をまた見せると、
今度はグイっと後ろを向いた。


あたしたちをみる、林田くん。
マフラーに顔を埋めてるから
どんな表情をしているのかわからないけど。




「…おい、離せよ」

「え、なんでー」

「困ってるだろ」

「え、そう?そうなの塚永?」

「え、あ、う…っ」



こういわれると
答えられないものだね…。


困ってる、というか、
なんだろ、肩が重いや…。