それでも好きだから。




「ほら、こっち来いよー」



拓弥くんに腕を引っ張られて
強制的に2人の真ん中にされるあたし。



寒いから、といって
拓弥くんはぎゅっと詰める。
そのせいで、あたしは林田くんとぶつかる。



「今日さ、ある子が授業中に寝てて
鬼頭に怒られてさー」

「まじかよ(笑)それって?」

「誰だと思う?」

「んー、裕樹とか?」

「違う」

「あ、わかった!石井だ」

「違う」

「…あ、あたしわかる」



2人の会話にがんばって入ろうとして
あたしは声を出した。


「拓弥くんでしょ」

「あ、正解~!」


そういってあたしと肩を組む林田くん。