それでも好きだから。




「え、恥ずかしいよ…」


俺と目を合わせて話すことが
やっと慣れてきたという塚永。
まぁ2週間しかたってないし
それくらいが
普通なんだと思うけど。


でもやっぱり、
彼女には名前で呼んでもらいたい。



「呼んでみてよ」

「…っしゅ、ん…」

「え、なに、聞こえない」

「…~っ、瞬、くん…」

「俺、そんなしょぼい名前じゃねえよ!」



笑いながら軽く塚永をたたくと。
あはは、と困った笑い方をする。


あーあ、俺なにやってんだろ…。
いまだに、塚永の扱い方わかんない。


「まぁまだ慣れねえよな。
うん、つかごめんな、
強制的に言わせようとして。
塚永のペースでいいか…「瞬くんっ」


…え?
え、今俺呼ばれた?
塚永に?

いや、待てよ、自分。
落ち着くんだ、そう、落ち着け。


「そう、お前のペースでいいから」

「…瞬くん」



そこで塚永に腕をつかまれて
俺は我に返った。