それでも好きだから。




ガタッ



電車が大きく揺れて
軽く支えてた手がカクンとなった。


「っ…」


そしてそのまま、
塚永に抱きつく感じに
前に少し揺れた。


ラッキーなのかわからないけど、
俺の胸の中に塚永がいる。



「っは、林田、くん…」

「…っ」


心臓がバクバクうるさい。
きっと塚永に聞こえてる。


でも、たまにはいいよな。
電車を利用して
塚永とこんな近くになれるって。


「ごめん、少し我慢して」


俺がそう言うと
塚永の小さい肩がピクンとなった。


遠慮がちに塚永はうなづくと
俺のワイシャツをぎゅっと握った。


…っなにこいつ。
可愛すぎるんだけどー…。


もう、俺、ずっとこのままがいい…。