それでも好きだから。




「侑…」

「お前こういう時だけ
おとなしくなるよな」

「だって~」

「はいはい、わかったから」



確か2人は幼馴染だって
塚永が言っていた。


…ってか、俺も失恋じゃん。


岸本のこと、好きなのに…。



「…っ俺、ダッサ」


小さくつぶやいて
ドアをそっと閉めると
俺はその場に座り込んだ。


「…あーあ。情けねえな…」


明るくて裏表のない性格に惚れた。
笑顔がいつだって可愛くて
マネージャーとして
いつだって部員を支えてくれた。

そんな岸本が
実はずっと好きだった。


…誰にも言ってない、
俺だけが知ってる俺だけの恋。