ゲレンデの恋

杉山さんは私にライトブルーのウエアを買ってくれた。

素敵な色だった。

私一人だったら選ばない色だ。

「この色なら空と同じだろ?白いニット帽にも合う。

君の雰囲気を壊さない色だと思う。」

彼は普通の男性よりも美的な感覚が備わっていると、

私は会うたびに思った。

彼は描写が細かい。

繊細とまではいかなくても、

話しているとそれとなくわかる右脳的な人だと思った。

「何か軽く食べようか?それとも帰りたい?」

「何か買って家で食べましょうか?」

「脚が痛むのか?」

「ううん、脚は大丈夫。土日って混むでしょ?だから。」

「いいよ。」