返事なんていらない…
もうわかってる
でも、もしかしたらと思ってる情けない自分もいた…
「朝希が好きなんだろ?」
その言葉を投げ掛けると視線を反らし赤くなって、言葉を失っていた
やっぱり、そうだったんだな…
でも、朝希は…
その言葉を飲み込んだ
バカだな…俺
それを愛莉に言ったってしょうがない
これは本人が言うことだな…
もし、俺が言ったとしても愛莉はきっと揺るがない
「俺は朝希を見ている愛莉が好きなんだ」
ひたむきな愛莉が…
そう言うと愛莉は泣きそうな顔をした
なんで、お前がそんな顔すんだよ…
問いただしても泣いてないと言い張る愛莉
バカだよ…お前
キスして悪かったと言って愛莉の頭を撫で
家を出た
とっさに出かけると言ったけど行くあてなんてない…