「あい…り」
傘をさした愛莉がそこにはいた
なんでいるんだよ…
「夕陽、帰ろ」
静かに愛莉は言った
「放っておいてくれよ」
なんでこんなことしか言えないんだ…
「お腹空いたでしょ?ご飯食べよ?」
「なんでだよ…
あんなことしたのに、なんで追いかけてきたんだよ」
愛莉の優しさが胸に突き刺さった
なんでこんなにモヤモヤすんだよ…
「だって…出てくとき、すごく悲しそうな顔
してたんだよ…追いかけるに決まってるじゃない!」
愛莉の目は真剣に俺を見据えていた
俺…悲しそうな顔してたのか…?
「…夕陽が女の子と遊びにいって、帰ってきた時とかすごく辛そうな顔してるんだよ…」
自分じゃわからなかった…
愛莉はそんな俺に気付いてたのか…?
「夕陽には笑顔のほうが似合ってるよ」
笑顔か…

