そして、
新しくできた水族館に行くため、電車に乗った


夏休みだから電車の中は混んでいた

掴まるところがないから、揺れる度にバランスを崩しそうになる


けっこうな揺れがきてバランスがとれなくなった


転ぶ!と思っていたら…


朝希が私の腕を掴んで引き寄せた




「見てて危なっかしいよ」



「ごっ…ごめん」



「いいよ、着くまでこうしてようか」


朝希は私の腰に手を回した

こんなに人いるのに…!




「あっ、朝希…みんな見てるよ」


周りの人がチラチラと私達を見ていた