一瞬、周りの音がなくなった。 短いキス、でも長いキス。 「これで、僕の彼女ですからね?」 「……はい!」 しんしんと降る雪。 キラキラと光るイルミネーション。 今年は最悪なクリスマスだと思ってたけど、 そんなことはなかった。 こんな最高のクリスマスになるなんて思わなかった。 「ありがとう。雪斗。」 「僕のほうこそ」 雪斗はそう言って笑った。