そう思ったけど、なかなか上手くはいかない。 「里夜くん!こっちで一緒に飲もう?」 「話聞かせて?」 「何飲む?」 「あ、うん……。」 女の子たちが一斉に僕に声をかけてくるので、なかなか身動きがとれない。 無視して行こうかとも思ったけど、金沢先輩が遠くで睨んでいるので、しばらく付き合うことにした。 一秒でも早く橘先輩の近くに行きたいのに。